名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
こんにちは
毎日、どこかで破産したとの情報が入ってきます。
今日は、新潟県五泉市咲花温泉にある温泉旅館です。
債務は、7000万円ということですが、コロナの影響で、ゼロゼロ融資で何とか営業を続けてきたということですが、後継者も不在で、売上が3000万円にまで、下落して破産申立を決心したというものです。
何だかもったいないですよね。後継者は、いなくても業務委託という方法で継続し、その間にたくさん儲けて、たくさん給与を出せるようになれば、いくらでもやる人はいると思うのですが、如何でしょうか？
私は、以前、三重県再生機構の依頼で、旅館のコンサルをしておりました。
この宿屋のように客室数が５部屋しかない、海水浴場のある海辺にある宿屋です。
温泉もあるわけではなく、海産物を食べにくる客がほとんどで、昔と違い海水浴客も少ないのです。
ここの宿屋の建物は、海風で朽ちており、テレビも古く、ネットの評価もかなり悪い状態でした。
建物3.1、客室3.4、お風呂3.0、料理3.8ぐらいだったと思います。
ところが、私がコンサルをしてからは、ぐんぐん売り上げが伸び、半年後には２倍、１年後には何と5倍も売り上げが伸びたのです。
以下は、じゃらんの口コミですが、今では部屋4.7、風呂4.3、料理（夕食5.0、朝食5.0）サービス・接客5.0、清潔感4.9という東海地区Ｎｏ1の宿屋になりました。
https://www.jalan.net/yad309985/kuchikomi/

建物も内装もお風呂も昔と同じでそのままです。
私がコンサルしたのは、料理と接客だけです
料理は、イタリア料理の盛り付けの本を貸して、生ものを洋食風に盛り付けにして、懐石風に提供するように工夫しました。
接客態度も常に笑顔で、部屋に入ってくるとき、部屋を出るとき、料理の提供の仕方を徹底的に始動したのです。

すると、徐々にネットの口コミがよくなり、今までは、お風呂のことも汚い。廊下も汚いという酷評ばかりでしたが、料理がおいしく見た目も良くなると、部屋の掃除も変わらないのにぐんぐんと評価が高くなったのです。
現金なもんですよね。
あと、風呂には、今までシャンプーもなく、石鹸だけだったのですが、これをロクシタンのシャンプーリンスなど３種置くようにしたのです。
５部屋しかないので、２つある小さな浴槽をファミリーには貸し切りにするサービスをして、極力客の要望に応えるようにしたのです。
そんな試みがお客の心を掴んだようで、今でも予約の取れない大人気の料理旅館に変身したのです。
そんな事例もあるので、これぐらいの債務で諦めるのは本当にもったいない気がします。
諦めるのは、いつでもできます。
破産をするぐらいなら、その前にもっとやることがあったと思います。

この宿屋も私が破産をさせなくないと思った心意気が店主に繋がり、無事再建できたと思います。

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